無垢材を使用した『斜面の家』は、市街地近くに位置する敷地の中で、最小限の面積で自然に溶け込んでいます。このオーストリアの一戸建て住宅をデザインする上で、何よりも敷地の狭さと長さを考慮することが重要でした。各部屋には、屋内と屋外の接点となる屋根付きのバルコニーやテラスがあります。そして各階は互いに異なる方法で周囲と接することで自然を体感することができます。
この建物は自然に近いことを表現するために、サステナブルな素材が使用されています。フォルボのリノリウムはカーボンニュートラル(クライメート・ポジティブ)を達成していて、高い耐久性も実現しています。「木とリノリウムのコントラストと調和が素晴らしいリビングの雰囲気を生み出しています。リノリウムは床暖房にも対応しています。」と、設計事務所Scheiberlammer Architektenのイヴォンヌ・シュライバーは説明します。
目地も巾木もなく、プロの職人の手で施工され、リノリウムの自然な色合いと表面の手触りの良さは、この建物に唯一無二の個性を与えています。
場所 | Sankt Andrä, Österreich |
竣工 | 2021 |
設計者 | Scheiberlammer Architekten, Sankt Andrä |
施工業者 | Raumausstatter Anton Meyer GmbH, St. Andrä |
写真 | Paul Meyer, Sankt Andrä |