クッキーとビスケットの製造工程

クッキーやビスケットの製造は、優れた精度と適切な技術が伝統的な製パン技術と融合するプロセスです。
入念な準備の後、特殊な送り出しコンベアが生地を搬送します。カッターやプレス機で生地の形を整え、こんがりと焼き上げます。冷却後、クッキーやビスケットは厳しい品質管理を受けます。その後、包装され、お客様のもとへ送られます。
コンベアベルトは、クッキーやビスケットを製造ラインの次の工程に搬送するために重要な役割を果たします。生地の加工から送り出し、包装まで、お客様の生地と生産ラインに最適なベルトをご紹介します。
生地を必要な形状にするため、ホッパーから生地をを送り出し、生地をシートなどの形状に作るセクションへ傾斜コンベアで運びます。
ベルトの技術要件
厳しい衛生基準を満たしながら、生地をしっかり掴んで離すコンベアベルトが製造ラインには必要です。搬送角度によっては、パターン付きのベルトをお勧めします。また、小プーリ径はコンベアの終端での生地のリリースを容易にし、生地の断片をやさしく移送します。
当社のソリューション
生地の送り出しには、標準的なトランジロンのポリウレタンまたはポリオレフィンベルト、もしくは革新的なフルサンベルトをお勧めします。
多様な表面コーティングとパターンにより、これらの食品対応のベルトは、最高の衛生基準を満たしながら、生地を完璧にグリップし、リリースします。これらの洗浄しやすいベルトは厚生省370号、EU、FDAに準拠しています。またオプションとして、トランジロンにはベルトエッジシール加工(スマート・シール加工)することができます。
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クッキーやビスケットの成形にはいくつかの方法があります。丸めた生地を成形して切り出す方法、生地を折り曲げて丸めてから切り出す方法、もしくはより複雑な工程を施す方法などがあります。
残りの生地はホッパーに戻され、再び工程に投入されます(2B ロータリー成形参照)。
ベルトの技術要件
これらの工程では、優れた位置決め精度を持ち、グリップとリリースに優れた食品用ベルトが必要です。
完璧な形状のクッキーやビスケットを作るには、ベルトは切り傷に強く、蛇行しにくく、安定した速度で作動する必要があります。
成形された生地を搬送するには、小プーリ径(ナイフエッジ)が必要です。
当社のソリューション
当社では、多層帆布や準弾性のトランジロンや、均質のフルサンシリーズなど、様々な種類のベルトを提供しています。これらのベルトは、シート状の生地の作成や切り出しに理想的です。また、グリップ力のあるベルトや、ナイフエッジ対応の食品用ベルトもあります。
生地成形には、表面コーティングのないポリウレタンベルトやコットンでコーティングされたベルトの使用をお勧めします。
生地の切り出しや成形には、PUやポリオレフィンの耐切創コーティングを施した幅剛性があるベルトが最適です。ベルトの磨耗を防ぐためには、オプションでベルトのエッジにシール加工(スマート・シール加工)を施すことをお勧めいたします。
これらのベルトは離型性が良いため、離型剤としての小麦粉の必要性を最小限に抑えます。洗浄が容易なベルトはEUおよびFDAに準拠しています。
高い接着技術により、搬送物の底に跡が残りません。必要に応じて、現場でのベルト接着を行います。当社では、ベルトの種類や特性に応じた複数の接着方法や接着装置をご用意しています。
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ロータリーモルダーは、生地を成形するもう一つの方法です。
コンベアベルトにより搬送された生地は、ロータリーモルダー上の別のローラーで中空部分に押し込まれ、ローラーの中の型から生地が落ちます。これが工程を成功させる鍵です。
ベルトの技術要件
ロータリーモルダー用ベルトは、比較的高いベルト張力が必要です。成形された生地をベルトに移すには、ベルト表面が吸引効果を生み出すことが重要です。生地を他のベルトに移すには、小プーリ径やナイフエッジが必要です。
丈夫なベルト表面は、適切なベルトスクレーパーで簡単に清掃できます。
当社のソリューション
機械的耐性に優れたコーティングを施した耐久性の高いベルトは、ロータリーモルダーに最適です。ベルト表面の機能要件を満たしており、食品安全規制に適合しています。さらに、ベルトはナイフエッジに最適です。
ポリアミド織布またはコットンコーティングのベルトはFDA/EU承認済みで、耐収縮性があります。また、ベルトエッジにシール加工(スマート・シール加工)することも可能です。
ベルトのコーティングは耐摩耗性に優れ、メタルスクレーパーの使用に適しており、離型性も良好です。60°のZ接着が可能なので、ベルトはロータリーモルダー上を非常にスムーズに走行します。
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生地は焼成のためオーブンに送られます。まだ熱いうちに、オーブンベルトから払い出しベルトに移され、さらに加工されます。
ベルトの技術要件
送り出しと払い出しのベルトは、短時間の高温に耐え、優れた離型性を備えていなければなりません。ベルトはオーブン内で常に高温にさらされます。製品の搬送には食品対応の小プーリ径ベルトが必要です。
この用途では、樹脂ベルト(トランジロン)は通常60°のZ接着でエンドレスされます。この接着方法は、ベルトがナイフエッジ上を非常にスムーズに走行することを意味します。またメカニカルファスナーを使用することもできます。
さらに厳しい衛生基準を満たすために、オプションでベルトのエッジにシール加工(スマート・シール加工)を施すこともできます。プラスチックモジュラーベルト(プロリンク)は全体的に衛生的で、たわみが小さくなっています。
使用するベルトはすべて離型しやすい表面パターンで、洗浄が簡単です。またEUおよびFDAに準拠しています。
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包装される前に、焼き菓子は表面が乾燥させるために冷却セクションで冷やされます。長い冷却セクションにはカーブコンベアを使用します。
ベルトの技術要件
冷却セクションのコンベアベルトも食品に安全でなければなりません。また、高い耐摩耗性と、曲線的な用途にも対応する必要があります。ベルトは蛇行せず、高温に耐えなければなりません。
冷却ベルトとして使用されるトランシロンは、洗浄が簡単で、EUおよびFDAに準拠しており、オプションでベルトにエッジシール加工(スマート・シール加工)を施せます。カーブベルトの帆布はカーブコンベアに対応できるようにデザインされています(縦方向と横方向に柔軟性があるなど)。複数の要素で構成されているため、ベルトの力が分散され、焼き菓子を確実に搬送できます。
プラスチックモジュラーベルト(プロリンク)は、蛇行することなく、直線ベルトとしてもカーブベルトとしても使用できます。ベルト表面の開口面積が大きいため、焼き菓子の冷却が早くなります。ベルトは低温でも使用できます。
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検品は、製品に異物が混入していないかチェックする効率的な方法です。検品工程は、製造工程の様々なポイントに柔軟に組み込むことができます。その後、焼き菓子は計量され、販売準備のために包装されます。製品は通常、袋やトレイの上に包装されます。機械や製品に応じて、製品はラベルを貼られ、包装され、必要に応じて冷凍されます。
ベルトの技術要件
ベルトは食品用で洗浄が容易である必要があります。また、計量時の均一な厚み、製品を正確に位置決めするための優れたグリップ力、ラベリング時の良好な離形性など、特定のベルト特性も求められます。金属探知機やX線装置の場合、要件は用途によって異なります。深冷部では、-40℃までベルトが脆くならないことが求められます。
当社のソリューション
特殊な表面特性により、小分けとラッピングプロセスがより簡単で信頼性の高いものになります。
ウェイトチェッカー用ベルトには、特殊仕上げにより均一な厚さの接着を極めて正確に行うことができます。
金属探知機用ベルトは、要求に応じて帯電防止または非帯電防止ベルトがあります。
安全なX線検査のために、上面の摩擦係数が高いベルトを使用し、ベルトコンベア上の製品が滑ることなく装置のセーフティカーテンを通過できるようにします。
ポリオキシメチレン(POM)製またはポリエチレン(PE)製のモジュラーベルト(プロリンク)は、製品の冷凍保存が必要な場合に優れた力を発揮します。
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美味しいクッキーやビスケットを作りたい、そして最初から正確で品質重視の生産を実現したいとお考えでしょうか。そこで、当社の包括的な製品ポートフォリオの出番です。当社は、特定の工程ステップやお客様のHACCPコンセプトの要件に対応した幅広い多数の製品ラインナップを取り揃えています。
当社の樹脂ベルトは綺麗に接着できるため、搬送物の底にほとんど跡を付けることがありません。必要に応じて、現場での接着を行うことも可能です。また、プロリンクは接着に特別な工具を必要としないプラスチックモジュラーベルトです。
当社では、樹脂ベルトやホモジニアスベルトの複数の接着方法や加圧プレスをご提供しています。
焼き菓子の生産ラインでの慎重で品質重視のアプローチにより、お客様は安全性を損なうことなく、一品一品を最高の品質で生産することができます。
お客様の生産ラインに最適な製品選びの際は、ぜひ当社をお任せください。
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